2010/07/28

Go green with Covoiturage (あいのり)

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【Covoiturage】 コ・ヴォワチュラージュ
Co(共同)-voitur(車)-age : 相乗り
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こないだのアルプス旅行は車で行ったんだけども、
初めてCovoiturageサイトというのを利用してみた。

なかなか合理的で面白いシステムなので、ここで紹介したい。

今回利用したサイト: http://www.covoiturage.fr/


会員登録(無料)すると、相乗りオファーに申し込んだり、同乗者を募集したりできる。

相乗りを探したい場合、仕組みは単純で、乗りたい区間や日付を入力して検索すると、一致するオファーや希望に近いオファーが一覧表示される。


自分の興味あるオファーをクリックすると、オファーの詳細(出発日時、残り席数、ルート、料金、ペットの可否、オファー主のプロフィールなど)が閲覧できる。


で、自分の希望と一致すれば、オファー主にメールや電話で連絡をとって、当日に指定場所で待ち合わせるだけ。



このシステムのいいところは、

①公共の交通機関より安い。特に急に決まった移動(帰省とか)などで、前もってTGVの安いチケットがとれなかったときには助かる。

②免許がない人でも、交通の不便な地方都市間などの移動がスムーズにできる。また、自分で運転しなくていいので楽。

③オファー主は自分の移動費用(ガソリン代や高速代)がカバーできて経済的。

④オファー主、同乗者ともに、複数人の移動の足をひとつにまとめられることからエコに貢献。

てなところだろうか。
まさにオファー主にとっても同乗者にとってもWin-Winなシステムというわけ。



相方はこれまでレンヌ-パリ間の移動に2~3回利用した(乗せてもらった)ことがあるのだけど、今回初めてオファーをするにあたってわかったことがある。

①オファーの作成時に、途中で人をピックアップできる町をいくつか指定できる(任意)。つまり自分の出発地⇒目的地の間の地点に、同乗者を拾ったり落っことしたりできるポイントを作っておくことで、乗りたい人、乗せたい人にとってより相乗りのチャンスが増える。

②オファーする区間のルート(高速を使うか、どの町を通過するかなど)と高速料金(Mappyなどで割り出せる)をオファー作成時に定義する。すると、ルートから計算された燃料代と高速料金を元に、相乗り料金が自動的に割り出される。

③ガソリン代はほぼ高速料金と同額なので、相乗りを一人乗せたら高速代をカバー、二人乗せたらガソリン代と高速代の両方がカバーできる計算になる。



知らない人の車に乗るなんて!と不安もよぎるが、会員のプロフィールでこれまでの相乗り同乗者からの評価やコメントが閲覧できるのがミソ。
また、オファー主の性別も確認できるようになっている。

フランスではここ数年こういった相乗りサイトがどんどんポピュラーになってきて、今では立派な交通手段として確立されつつある。

今回私たちはレンヌ⇒パリで一人と、リヨン⇒レンヌ(途中の町のピックアップ含む)で二人乗せたのだけれど、皆気持ちのよい人たちだった(おしゃべりな人も、無口な人も)。

ひとり、レンヌ出発ですっぽかした人(たぶん冷やかし目的)がいたけど、まあ相乗りはあくまでプラスアルファというスタンスだから、別に痛くも痒くもない。



日本にも のってこ! という相乗りサイトがあるようだけど、試しに自分の地元岡山出発のオファーを検索してみたら、あまりの少なさにビックリした。

相乗り料金の定義も全然システマティックじゃないし(オファー主の采配次第とか?)、途中地点での乗降についても検索しにくい。
あと、婚活目的の人がいそうなにおいがした。。(笑)

せっかくいい枠があるんだから、これからもっとシステムを充実させて、オファーしやすい、相乗りを見つけやすいサイトに成長してほしいものだ。

2010/07/27

ブルターニュのマミーの味 ル・ファー


アルプス旅行から帰ってから割とすぐ、相方の地元(フィニステール県)に行っていた。
今回は母方のおばあちゃん(マミー)の家にお世話になり、マミーが近くの半島に持っているキャンプサイトでキャラバンにも泊まってきた。

マミーが育った場所はフィニステールの西の端っこ、フランス北西部の突端にあり、近くに大きな軍港があるため、かつては重要な戦略地としてドイツ軍に占拠された悲しい歴史を持つ。
今でも海岸沿いのあちこちに砲台跡や塹壕跡が残っている。

美しいはずの少女時代を戦争で塗りつぶされ、早くに両親を亡くしながら幼い弟を育てつつ疎開を繰り返し生き抜いたマミーは、今でも背筋がしゃんと伸びていて目茶目茶強い。

マミーの家へ行くといつも出されるのが、ブルターニュ名物のガレット(そば粉のクレープ)と、ブルトンの家庭のおやつ ル・ファー。
今回もたらふく食べてきた♪
ついでにキャンピングでル・ファーを作ってくれたので、作り方もばっちり習得!
覚書としてここに書いておきます^^

**Recipe**
ル・ファー・ブルトン(Le Far Breton)
材料(深めの20cmココット皿1台分。約6人分)
* 薄力粉 120g
* 砂糖 120g
* バニラシュガー 1/2サシェット
* 卵 3個
*牛乳 500cc (沸騰しない程度に温めておく)
塩入りバター 大さじ3杯 ブルターニュのバターは塩分が強いので、普通のバターなら更に塩を1~2つまみいれると良いです
種抜きプルーン (15~20粒くらい。水でさっと洗っておく)

作り方
1. オーブンを200度に予熱しておく。
2.ボウルに*印のついた材料を上から順に入れながら木べらでよく混ぜ合わせておく。
3.オーブンが温まったらココット皿にバターを入れ、オーブンに入れてバターを溶かし皿の底部にのばしておく。
4.(2)の液をココット皿に流し込み、プルーンをぽちゃんと入れてオーブンで30分ほど焼いたら出来上がり♪

よく冷まして召し上がれ♪(写真はそのうち^^;)


・・・で、キャンピングにオーブンがあるのかというと、あるんですよそれが。。
普通に小奇麗な生活が送れる程度の設備を完備する、それがフランスのキャンピングスタイル!
キャンプにはトレーラーに家財道具を山ほど積んで出かける。

相方曰く、キャンプはフランスの伝統文化(?)だそうです。
なんのこっちゃ^^;

フレンチアルプスに行ってました。












気がつけば7月も終わりに差しかかり。
私のフランス生活にもカウントダウンが聞こえてきた(遅いかな^^;)。

今月は2週間弱フランス東部(主にアルプス)を旅行してきた。
もともとは相方が「日本へ引っ越す前にリヨンのおばあちゃんに会ってきたい」というので催されたこの旅行。
二人ともリヨンとその周辺にいくのね、くらいの超ぼんやりとしたアイデアしかなく、まったく計画の「け」の字もなし。

で、どちらもイニシアチブをとらないまま「ホントに行くのかな~」とアヤシイ雰囲気になってきたところで、私が急に「アルプス行きたい!」と言い出し、あれよあれよと言う間に行程がまとまってしまった。そして2日後には出発!(いつも以上に急展開!)

しかし無計画だった割には

フランシュ=コンテ地方では好物のコンテチーズのことを学習し、鍾乳洞や湖や美しい村を巡ってドライブし

アルプスではシャモニでモンブランを見に行き、毎日雄大な自然の中でトレッキングをし

ちゃっかりキャンピングもし(笑)

リヨンではおばあちゃんと楽しい時間を過ごし

なんだかんだで充実した旅行だった♪

この国を去る前にアルプスを見ておいて本当に良かったなぁ。
そして、山の人は本当に親切で、なんだかフランスのことをちょっと見直したのであった(最初の印象が悪すぎたので^^;)。

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旅の写真をFacebookにアップしてるので、興味のある方は見てみてください ♪ ↓↓
(Facebookへのログインは不要です)

1日目~3日目: フランシュ=コンテ地方
http://www.facebook.com/album.php?aid=461465&id=648145577&l=a14d7b3e38

4日目~6日目: シャモニ=モンブラン周辺(アルプス)
http://www.facebook.com/album.php?aid=461540&id=648145577&l=5aab8fd46e

7日目~: ヴァノワーズ国立公園(南アルプス)
http://www.facebook.com/album.php?aid=461644&id=648145577&l=1e6e9fa4a4

2010/06/14

スイミー

Piscine Saint-Georges

今月に入ってから暑い日が(ちょこっと)続いたのも手伝って、プール通いを始めた。
最近運動不足だったし、これを機に習慣にしようと思い、2~3日に一度のペースで通っている。

海では「河童 ( ゜Θ゜)」と形容されるわたしだが(笑)、久々の淡水はなかなか浮かないものだ。1時間弱で2000メートルほど休み休み泳ぎ、心地よい疲れとともにぶらぶら帰宅する。

いつも行っているプールは、古くて少々こぢんまりとしているけれども装飾がなかなか美しく、愛着の湧くスポットである。フランスで一番最初につくられた温水プールなのだとか。サウナやお風呂(ジャグジー?)もあるらしいが入ったことはない。


19世紀後半~20世紀前半にレンヌを中心に活躍したモザイク職人一家オドリコ(Odorico)が内部のタイル細工を手がけたことでも知られている。ちなみに外側入口周辺のモザイクは別の作家によるもの。

ぱっと見何の施設だかかわかりにくい外見。内部もかなり渋い造りになっている。
プール脇にずらーっと小さな個室(着替え & 荷物置き用)が並んでいて、プール使用者は一人一室キープできる。そして鍵は全室共通の1個のみ(交代で使う)というおおらかさ ^^;

プールは水色のタイルが美しく、夕方に行って泳いでいると窓から差し込んだ光が水底に映ってなんとも幻想的である。

水泳帰りに近くの公園を抜けて爽やかな風にあたる時間も、いまでは欠かせない日常の瞬間となりつつある。

2010/06/05

全仏オープン カラオケ編


全仏オープン、フェデラーがまさかの準々決勝敗退など、なかなか混戦のもよう。
今週末がファイナルだなんて、なんだかあっという間だったな。。

フェデラーを破ったセーデリング(ソデルリング?)とナダルが決勝で対決。。う~ん楽しみ!
セーデリングの顔、誰か有名人に似てる気がするのだけど、思い出せない。もやもや。image

誰だったかな~w






さて、先日の記事でちらっと書いた 「おもしろいもの」 ですが。

全仏オープンにはどうやら選手用カラオケボックスがついてるらしい(!?)。

で、テレビ放映中に試合の合間とかのおまけコーナーで放送されるのだ。

昼ごはん中にテレビでテニスみてたら、いきなりツォンガとマレーのカラオケシーンになって鼻からパスタがでそうになった(失礼)。
食堂でご紹介できるのがあるかなーと思って探してたら、丁度良いものが。


<全仏オープン2010 ~カラオケ編>
ツォンガ(世界ランク10位) → マレー(4位) → セーデリング(7位)の順で、どぞー ♪ ♪ ♪


ちなみに、古いけど2007年の全仏のカラオケで、フェデラー、S.ウィリアムズ、ナダル、ジョコビッチ等等のカラオケ全集を発見(*゚Д゚) ムホムホ。

<全仏オープン2007 ~カラオケ編>
特に最後のジョコビッチ最高(↓)
(画質が悪くてすみません)

グランドスラム級のテニス選手っていっつもマジメなイメージしかなかったけど、こんなハメはずしてノリノリ騒ぎもできるんだな~(あたりまえか)。

人は意外性に惹かれるもので。 わたしもバッチリ惹きつけられております。

ロランギャロスのカラオケは毎年恒例っぽいので(←違ったらしい 汗)、来年も楽しみだな(テニスも勿論ね^^;)

2010/05/30

キャベツのココナッツ炒め、の想い出。



 
Cabbage Thoran

22歳でインドに住み始めたころ、訳あってというかほぼ不可抗力で同じ年頃のインド人の女の子2人と同居していた。

ひとりは会社の同僚でオリッサ出身。ダイエットを言い続けるが決して成功したことがなく、一番弁が立つのをいいことにやりたい放題のジャイアンみたいな子だった。

もうひとりはケララのアレッピー出身。笑顔のかわいい天真爛漫な子で、いつもあの手この手で色白を目指していた。

まったく今思えば女子3人で楽しかったこともうれしかったことも沢山あったはずなのだが、その当時は自分の未熟さとカルチャーショックでニッチもサッチもいかなくなり、結局3ヶ月でそこを飛び出してしまった。
それ以来、インドに長く住むための秘訣はインド人と同居しないことだと悟ったのだった(そしてそれは正しい決断だったと思う)。

さて、このあいだ買ったキャベツを眺めていると、「あれ」が食べたくなった。
アレッピーの女の子の得意料理、キャベツのココナッツ炒め である。

彼女の故郷はココナッツがそこらじゅうに生えている。というより故郷そのものがココナッツ、いや生活がココナッツといっても過言ではない。兎に角なんでもかんでもココナッツなのである。

やさしい味のするキャベツのトーランが大好きで、いつも彼女に作ってもらってたな...

というわけで、あの味を思い出してつくってみた。

**Recipe**
キャベツのココナッツ炒め(Cabbage Thoran)
材料(4人分) 
オイル 大さじ2 (ココナッツオイルがあればより本格的)
マスタードシード 小さじ1/2
ウラド豆 小さじ1 ←今回ムング豆で代用
* グリーンチリ 2本分 (種をとって小口切り。なければお好みでチリパウダーを。)
* カレーリーフ 3~4枚 
* 玉ネギ 中1個 (みじん切り)

ニンニクみじん切り ひとかけ分
千切りキャベツ 1/2玉分
塩 適量
クミンパウダー 小さじ1
黒こしょう 小さじ½ 
おろしココナッツ 大さじ4(乾燥ココナツパウダー使用の場合は同量の水を含ませる)
ターメリック ひとつまみ

ライムまたはレモン汁 小さじ1 強


作り方
1. 鍋かフライパンにオイルを熱し、マスタードシードを投入して弾けさせる。

マスタードが飛んでくるので十分気をつけて!
パチパチが収まるまで鍋に蓋しとくといいです。


2. ウラド豆を加えてこんがり色づくまでローストし、*印の材料を入れて玉ネギが透明になるまで2~3分中火で炒める。

3. レモン汁以外の残りの材料を上から順に入れ、よく混ぜながら強火で炒める。 (塩は少なめに入れ、最後に調整する)

4. キャベツがある程度しんなりしたら再度塩加減をし、蓋をして弱火で5分加熱する。

5. レモン汁をまわしがけ、蓋をしてさらに2分加熱して出来上がり。

  30分ほどさましておくと味が良くなじみます(熱々よりも室温で食すのが◎)。

チャパティで食べたり、カレーの付け合わせやおつまみに。
あぁつまみ食いがとまらない♪

今日のぬこ



近所に買い物に行く途中、道端でただならぬ妖気を感じた。
「?」 と脇をみると、ぶりーんとしたぬこが一匹。

 近寄っても写真を撮っても微動だにしない。

買い物を終えて店を出ると小雨が降っている。
ぬこは泰然自若として同じ場所にどっしり腰をすえていた。

実は置物だったのかね。。。

2010/05/27

そういえばサルナ


半月くらい前に掲載した エッグ・コトゥ・パロタ (←)にジャバジャバかけて食べるグレービーのことを後でご紹介しようと思っていたら、こってり忘れていた。

サルナちゃんというキャワイイ名前のグレービーだが、完全に名前負けな、ブラウン一色のかわいげのないスープである。
しかしシナモンのエキゾチックな香りただようサルナは、うちのコトゥ・パロタには必須の脇役さんなのだ。

前置きはこのくらいにして、早速いってみよー。


**Recipe**

ベジ・サルナ(Veg.Salna) ※ブレンダーが必要です
材料 (アバウトに4人分)

+ コリアンダーパウダー 大さじ4
+ クミンパウダー 小さじ1/2
+ コショウ(ホールタイプ) 小さじ1/2
+ シナモンスティック 1本
+ 玉ネギ(粗みじん切り) 中2個 + 赤唐辛子 乾燥タイプを 3本
+ ニンニク(つぶしたもの) 2かけ
+ しょうが(粗みじん切り) ひとかけ
+ イエローダル 小さじ2 (他の種類のダルで代用可→レンジ30秒
で軽くローストしておく)
+ トマト(さいの目切り) 中1個

おろしココナッツ 大さじ2 (乾燥ココナツパウダー使用の場合は同量の水を含ませる)

〈テンパリング材料〉
☆ オイル 大さじ2
☆ マスタードシード 小さじ1/4
☆ クミンシード 小さじ1/4
☆ カレーリーフ 2~3枚 (相変わらずローリエで代用 (´∀`*)テヘッ)

ターメリック 小さじ1/4 tsp
塩 適量
砂糖 小さじ1
長いな~^^;
更にお好みで、コリアンダーの葉(2
枝)、グリーンチリ一本(タネを出しておく)、カルダモン(1ポッド)、クローブ(2個)を、「+」 印の材料に加えてもよいです。うちはわざわざ買ってまで入れませんが。

作り方
1.  フライパンに多めの油(分量外)を熱して 「+」 印のついた材料を上から順に投入し、弱火~中火でローストする。

2. 玉ネギがやわらかくなったらココナッツを加えて軽く混ぜ合わせ、火を止めてよく冷ます。

3. (2)を50~100ccの水と一緒にブレンダーにかけ、更にサラサラ(トロトロより水っぽい感じ)になるくらいまで水を足して置いておく。

4. テンパリング。 小鍋(できるだけ深いもの)に分量のオイルを熱し、テンパリング用の材料(☆印のもの)を上から順に投入する。
弾けたマスタードの粒が飛ぶので十分に注意してくださいね。

5. (4)に(3)とターメリックを加え、塩、砂糖をしてひと煮立ちさせ、蓋をして弱火で15分煮る。



ねっ、茶色い汁でしょ❤
エッグ・ コトゥ・パロタと一緒に召し上がれ~ん♪♪♪ (スプーンでパロタに少しずつかけながら食べるかんじ)



2010/05/26

借りぐらしなセシル・コルベル


Le vent m'emporte (風が私を運んでゆく) / Cécile Corbel

今暮らしているブルターニュ地方は、古くからケルト文化が根付いている国である。
相方の出身地、アイデンティティでもあるため、この土地には個人的に縁と愛着を感じている。

ブルターニュの言語や人、ものは「ブルトン(Breton)またはブレイズ(Breizh)」と呼ばれる。
ブルトン語はフランス語とは似ても似つかぬ言葉で、最初ラジオで聞いたときはドイツ語かと思った(笑)。

残念なことに、フランス革命後にこのような地方言語はひどく迫害され(ブルトン語しゃべったら牢屋行きとか)、今では田舎のほんの一握りの人にしか使われていない(話す人に会ったことすらないが)。

現代になってブルトン語復興運動なんてのもちらほらあるが、一度絶えかけた言葉をカムバックさせるのは容易ではない。それも人の歴史の業とはいえ、悲しいことである。


そんなブルターニュの伝統を受け継いでケルトの美しい音色を奏でるのが、ブルトン人歌手でケルトハープ奏者の セシル・コルベルさん。
彼女の旋律は美しくて強くて悲しい響きがする。
言葉が分からなくても日本人の心の琴線に触れるなにかがある。

この夏のジブリ映画 「借りぐらしのアリエッティ」 で彼女が主題歌と音楽を手がけると聞き、軽く驚いた。
しかし素晴らしいカップリングである。
それに、フランスで細々と続くブルトン語の歌い手の音色が、これからは日本でも生き始めるのだ(借りぐらしは日本語で歌うのだろうけど)と思うと、不思議で面白い。

たくさんの日本人に彼女の歌が届くといいだろう。
そして彼女が日本で何か面白いものを発見してくれたらいいだろう。

2010/05/25

Roland Garros


 テニスの全仏オープンが日曜からはじまった。
テニス好きの(観戦のほうね)相方は、家にいる間ずっとFrance 2 (国営TV)に張り付いて観戦している。

わたしもなんだかんだでテニスは割と好きなので見ているが
やはりテニスはエキサイトするなぁ。
そしてあまりの緊張に疲れてしまう(笑)

今ちょうどテレビをつけたら Nadal(西) v.s. Mina(仏) の試合を生放送している。
もちろんナダルが余裕の優勢なんだけども、
世界ランキング655位のほとんど無名なミナが、2位のナダルの裏をついて「あっ!」といわせるシーンもあったりして、本当に何があるかわからないから面白い。 窮鼠猫を噛む? 笑

そもそもランキング655位の人がグランドスラムにでられるのか。。。
グランドスラムの出場資格をググったら「ワイルドカード枠」というものがあるらしい。それかな?

この記事のタイトル「Roland Garros (ロランギャロス)」は、フランスでの全仏オープンの呼び名である。大会開催スタジアムの名前まんまだそうで。 
なんて、テニスファンの人なら常識なんだろうけど、わたしは相方に聞いて初めて知った^^;

さてさて、このロランギャロス放送中におもしろいものを見てしまったのだけど、それはまた次回ご紹介ということで♪ (動画アップ待ち)

2010/05/21

密かなしあわせ




先々週くらいに勝間和代さんと2ちゃんねるの西村ひろゆきさんのちょっと大人気ない討論をネットで目にして、う~~~~む、どっちもどっち。 と思ったものだが。

ふたりの「幸福論」が押し合うときにじゅっとでてくる変な苦すっぱい汁の跡が薄れてきたこのごろ、わたしはわたしで小さなしあわせの瞬間をみつけている。

他人様に言っても超しょーもないことなんだけど
まぁ人それぞれいろんなしあわせのかたちがあるということで、いいかなぁ(笑)


・・・わたしのは、ズバリ


歯ぎしり ワッショイヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノワッショイ



相方はほぼ毎晩 歯ぎしりをする。

彼は深夜0時きっかりくらいに就寝してしまうのだが、宵っ張りのわたしはその2~3時間後にそろ~りとベッドにもぐりこむ。
すると 寝返りをうつ相方が 「ギュリギュリギュリ ギュリギュリ ギリリュ」 といいかんじに歯ぎしりをするのだ (´ー`)

その音を聞くと、たまらなくしあわせな気持ちになる。


あと、わたしもたまに(もしかしたらしょっちゅう)しているのだけど、
夜中に夢の中で自分の歯ぎしりを聞いてるときとか、さらに軽く覚醒している明け方にボヤーっと歯ぎしりするときなんか、もう至福 ゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜゚・

あの振動がなんか脳にいい響きをおよぼしている気がしてならない。

α 波とか。

どうだろう。

ちなみに先日は夜中の1時半くらいに寝室から 「ギュリッ」 と聞こえてきた。

うちは 寝室┃廊下┃居間 という造りなので、
歯ぎしりは2枚のドアと廊下のバッファをクリアして届いたことになる。

渾身の一撃じゃーなかろうか。



Through the window of a windmill in Kinderdijke, Netherland  

2010/05/13

火山騒ぎ尻すぼみ旅行の顛末


この前ちらっと書いた、「火山噴火でアムステルダムに足止めくらった話」について。

航空会社スタッフの舌先三寸な対応やらがテキトーすぎ且つ
あきれんばかりのネタが盛りだくさんすぎて、
無事帰宅したらブログに書いたる!そして世の人々(←せめて5人くらい)にこの事実を知ってもらうのだ!
と心に誓って怒りを抑えていたのを今日まですっかり忘れていた。

↓ 長くてほぼ文句ですが、ふーんこんなことになってたのね程度に読んでいただければ(笑)

===================
◇ 当初の旅程
往路: 自宅→パリ空港✈→アムス乗換え✈→ノルウェー
復路: 往路の間逆
◇ 結局
自宅→パリ空港✈→アムス→(もやもやしながら)→パリ→自宅
===================

こうやってみるとホント尻すぼみだわ。。
有給休暇をとって待っててくれた友人のもとに辿り着けず残念無念凹


この旅で起こった数々の困難とビックリについて申し上げると、

① 住んでる地方都市からパリ空港までのTGVが、フランス国鉄のスト長期化のため運休に。

② パリCDG空港のチェックインカウンターで、航空会社側の情報伝達ミスのために「フライトがキャンセルになった」と言われるが、1時間半並んでやっとたどり着いた払い戻し窓口で「キャンセルはデマ」と知る。(この時点で予定出発時刻20分前)

③ 猛ダッシュで間に合った搭乗口で「このチケットは変ですね」と止められる(何がおかしかったのか未だ不明)

④ 搭乗完了後なかなか出発せず機内で2時間半待ちぼうけ(あのダッシュは何?)
離陸間際に機長のビックリな一言「ここで当機を降りたい方は今すぐ言ってください)」。そして本当に数名が降機。

⑤ アムス到着と同時に「この空港はあと30分で閉鎖します」の一言(ガビーン。乗継便は出発しない!)。
「乗り継ぎの人も預け荷物を出してもらってホテル手配(自己負担)カウンターでサポートを受けてください。」と指示されたが、20分後にこの言葉はすべて嘘だったことを身をもって知る。

そもそも、トランジット荷物は法に触れるので絶対出せない。ホテル手配カウンターは存在すらしない(ソンナー(゚Д゚;)!)

⑥ 「明日以降、空港が再開する頃に乗り継ぎ便の再予約をしてください。このテレフォンカードでここの番号にかけてくださいね。」と言って渡されたテレフォンカードは5分有効のもの。
ところが再予約窓口の電話番号は5分やそこらでつながることはなく、オペレーターにつながるまでの1時間15分、延々と電話代は課金され続けた。。(ノートPCのスカイプがなかったらエライことだった 汗)

上記を一日2回 × 3日間やったのち、すべてが徒労と悟る。空港閉鎖がどんどん延長されていったので。

⑦ 身の回り品が一切なかったので、下着やシャツの着替えから基礎化粧品、シャンプーまで買うハメに(ダンナは同じ靴下を3日間はいた(笑))。
基礎化粧品じゃないけど、眉ペンシルも買った。まゆげはホンマ必要ですから!

⑧ 最初の数日の再予約激コールがたたり、フル充電7時間駆動のノートPCのバッテリが早々に尽きてしまう。携帯電話の電池もなくなってきたし。。。情報収集や連絡の手段が危うくなりピンチ!

⑨ もう飛行機はあきらめますんで荷物返して。。。って空港行ったら、荷物がでてこなかった。
朝4時まで待ってもなしのつぶて。次の日も行ってしつこくお願いして調べてもらったら、荷物はなんとパリに置いてけぼりになっていた

ちなみに荷物を探してもらうときに「どうやって探してるんですか」と聞いたところ、地下の広大な荷物室にある数万個の荷物から3人のスタッフが「目視で」探してますと言われる。(30人の聞きまつがいかと思った!(゚Д゚;))
通常はなんらかのシステムが機能してるんだろうけど、これは絶対有り得ないでしょ。「3人のスタッフ」は地獄をみたことだろうね。。。

⑩ しょーがないからノルウェーはあきらめてパリに列車で帰るっぺかーと、空港駅の窓口でThalysのチケットを取ると、なんと1枚につき10ユーロの手数料をとられる。
旅行代理店じゃなくて、正規の駅の窓口ですよ。。。
ついでに言うと、フツーにローカル線の切符買うだけでも、自販機でクレジットカード使用すると都度1ユーロ、窓口だと50セント(×枚数分)の手数料がいちいちかかってストレスに。あこぎな国よのぅオランダ。。

⑪ パリから在住地方都市へのTGVが遅延。
今回の旅運的に、列車が途中で壊れても仕方ないと思った。。。

⑫ 帰宅した翌朝、チェックイン荷物がパリから送り返されてくる。
ダンナのしか届いてなくてパニクったが、私のは手違いで数時間後に届く。
そして荷物に入れていたお土産のチーズは半分以上いい感じに傷んでいた。。


とまあ、こんなとこですか。
生き残ったチーズを食べましたが、絶品です。
ちょっといいチーズ屋さんで奮発したので。
お亡くなりになった半分のことを思うと胸が痛みます。。。

2010/05/12

マニアック南インド料理~エッグ・コトゥ・パロタ


 Egg Kothu Parota

あなたの街にはアジア食品店があるかな?
もし立ち寄ったら、冷凍コーナーを覗いてみて。
万が一マレーシアとかシンガポール製のパロタ(若しくはRoti Paratha)を売ってたりするとナイス。


そのままフライパンで両面焼くだけでなんとも美味しいパロタに
ちょいと一手間加えたマニアック料理のお話。

どれくらいマニアックかというと、試しに「コトゥ・パロタ」でググってみる。
ほぼゼロヒット。
かろうじて『世界の食べ物』というサイトに「コトゥ・ロティ」が紹介されてるくらいで、知名度は相当低そう。
タミルナードゥ州(確かCoimbatore)出身の友人が教えてくれたのだが、なにしろタミル人の多いバンガロールに4年以上住んでたのに一度も見聞きしたことがない。

しかしあの(゚∀゚*)ウマーなパロタをビリビリにちぎって痛めつけ炒めるという、なんともヘンテコな調理法ではないか。
こりゃやってみないテはない!
というわけで。


**Recipe**
エッグ・コトゥ・パロタ(Egg Kothu Parota)

材料(2人分ちょい)
パロタ( 冷凍パロタの場合は焼いておく)  5枚

☆ 玉ネギ(粗みじん切り)  中1個
☆ グリーンチリ(種をとって千切り)  2本  辛いのが苦手な人はスルーで
☆ しょうが&ニンニクすりおろし  合わせて小さじ1
☆ カレーリーフ 数枚  ←うちはいつものごとくローリエで代用^^;

トマト(さいの目切り)  大1個
● レッドチリパウダー  小さじ1/4
● こしょう  小さじ1/4
● ターメリック  小さじ1/4
● 塩  適宜

スクランブルエッグ 卵2個分
コリアンダーの葉 適量 ←今回は彩りに赤ピーマンを使用


作り方
1. フライパンに少量のオイルをひき、☆印の材料をすべて入れて玉ネギがしんなりするまで炒める

2. トマトを加えて軽く火を通し、●印の材料を加えてよく混ぜる
3. スクランブルエッグを加え、手で一口大くらいにちぎったパロタを投入してざっくり混ぜる

なんともジャンクな見た目!

4. コリアンダーなどの彩りをぶっかけて出来上がり♪

サルナなどのシンプルなグレービーを添えて(ちょろちょろかけつつ)召し上がるとよろしい。
簡単でしょ?

ウチはダンナともどもハマってしまい、すでにランチに4回くらい作っている。
なんせ好物のパロタが入ってるのでねヽ(゚∀゚)ノ

2010/05/11

欧州の美術館、博物館でサタデーナイトフィーバー


今週末の15日夜はLa Nuit des Musées (The European Night of Museums)というイベントがある。
この夜に限り、欧州全体の協賛美術館・博物館(+パリUNESCO本部)が深夜0時ごろまで開館している。
しかも参加施設の大半が無料で開放されるという、お財布にとってもやさしい夜なのだ。
夜の美術館ってちょこっと怖いけど、想像するだけでもわくわくするでしょ♪

パリだったら、ずっと行きそびれてたケブランディ美術館に迷わず行ってるとこなのだが。レンヌ。。う~むどこにいこうかな。
。。と思って調べていると、「Ecomusée(エコミュージアム)」というのに行き当たった。そんなミュージアム初耳である。農業とかエコロジーとかを扱った農場型ミュージアムのようで、これはこれで面白そう。でも昼間に行きたいなー。そのうち行ったら報告します。

Musée des Beaux-Artsの修復工事が終わってからまだ行ってないので、これにしようかな(有料だけど)
と迷いつつ。夜に出かけるのは好きなので、土曜までゆっくり悩むとしよう。


協賛施設一覧、開始・終了時刻はオフィシャルサイトから ↓

◇ La Nuit des Musées オフィシャルサイト
http://nuitdesmusees.culture.fr/index.php?l=FRA&fl=GBR
◇ オフィシャルサイト内参加国リスト
http://nuitdesmusees.culture.fr/choix-pays.php?l=FRA&fl=GBR
イギリスやイタリアの協賛施設が230、450館なのに比べ、フランスは2113館と突出。ほぼ全ての県でやってるのかな?
トルコやルーマニア、バルカン諸国も数カ国参加している。

2010/05/05

おおきーなーまごいーはーおとうーさーん

まごいって、なんだそれ。(まごまごすんなよーみたいな)
ひごいもなんのこっちゃ。(うちの夫、ヒゴイんです!とか)

なんてこと、子供の頃教えられた歌って、意味もわからずに歌ってましたね。
大人になるにつれて頭の中で漢字が当てはまるようになってきましたが(こいのぼりの歌はまだ分かりやすい部類ですよね)。


気がつけば5月。
2ヶ月まるまるブログ放置プレイしてました。

3月は喉風邪をこじらせて急性気管支炎をやってしまい、咳しすぎであばらにひびいってたっぽい。結局あばら完治を含めると1ヶ月弱病んでいた。汗

4月はノルウェーの友達んとこに遊びに行こうとしたらアイスランドの火山噴火に阻まれ、アムステルダムで立ち往生の5日間

。。まさか前厄が関係しているわけではありますまい。。イヤイヤ。

今は昔、相方が学生の時にスカンジナビアの某国に留学決定していたにもかかわらず、まさかの留年で逆転サヨナラ負け的に行けなかったことがあります。

ノルウェーの件は相方にかかった呪いです。
彼は一生スカンジナビアの地を踏めないかもしれません。

なんつて。
とりあえず、ブログ復活ということで。

2010/03/05

林檎ミステリー


ミステリーゾーンの存在を信じた日。

昨日スーパーで買い物をしていたら
40代半ばくらいの女性が近寄ってきて
「あなた、林檎を最初に買ったのですか?」と藪から棒に聞いてきた。



り ん ご ?(3秒経過。目が点の私^^;)


「林檎を~」を繰り返しながらおばさんは
8割がた買い物が詰まった私のカゴを突然掘り返しだした。


ええええ、ちょっと落ち着いてくださいよ。

すみません、今日は林檎がお買い得だったので調子に乗って
一番最初にカゴに入れましたが順番が悪かったですかghjk???

頭の中で自分の非を探して静かにパニクる日本人な私 笑

そうだ、このおばさんはヤバい人かもしれない、と思い
ひとまず「どうしたんですか」と聞いても
おばさんは林檎、林檎を連呼して取り乱すばかり。

やっとあきらめて立ち去りかけた彼女のひと言。
「私のカゴがちょっと目を離した隙になくなったのよ~。私も最初に林檎を買ったんだけどね。」


ああ、そうでしたか。
どんな秘密の暗号かと思いましたよ。。 林檎。

説明もしないでいきなり他人の買い物カゴ掘り返しますか?
とも思ったけど、おばさんが相当パニクっているのでとりあえず同情。


数分後、自分のカゴを転がしてきたおばさんは「カゴ見つかりました~。すみませんね。」とニッコリ。

私「よかったですね」とニッコリ。


そして帰り道、リュックサックを手に持って前に差し出すポジションのまま歩く長髪のジーザス系兄さん(急ぎ足)を見かけた。 リュックサックが臭かったとか?


夕飯のときに相方にこの話をしたら大爆笑。
フランス人には色んな行動パターンがあるけど、そのおばさんは特に不思議だねと言っていた。


春ですし。

2010/03/04

メニアマニア (1)


Menhir du Champ-Dolent

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Menhir  (カタカナでは“メニール”または“メンヒル”と表記するが、実際の発音は“メニア”に近い)
先史時代の直立巨石 (英)Megalith
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何を隠そう私はメニアが大好き。
どこそこにメニアがあると聞けば見に行かずにはいられない。メニア本も持っている。

ブルターニュ地方にはあちこちにメニアが点在する。
大抵は田舎、たとえば誰かんちの麦畑のど真ん中とかにドーンと立っていたりする。

いつ誰がどんな目的で立てたのか、あまり詳しいことはわかっていない。
というか、そんな不思議なものがその辺にあるというのに、みんな割とそっけないのだ。

立てられた時期の推測も「少なくとも3千年以上前」という記述から、「6~7千年前でしょう」というものまでホントまちまち。
きっとこういう研究ってお金でないんだろな。。。

でも、最大のもので高さ20m、重さ330トンの巨石がそんな大昔に(どんな技術をもってしてやら)おっ立てられたなんて、尋常じゃないロマンを感じるじゃーないですか。
あぁ考えるだけで鼻血がでそうになってしまう。


先週行ったメニア(写真)は、ブルターニュ地方で最大級の9.5m。
後付けされた伝説では、このメニアは毎世紀1インチずつ地面に沈んでいき、完全に地上から消えたときが世界の終わりと言われている。
てことは、世界の終わりはまだまだ先だな(笑)


2010/03/03

嵐の後


このごろ季節は確実に春めいていて
それはそれでいい感じなのだけど
最近やたら暴風雨(tempête)が多い。

先日の日曜未明などは
Xynthia(シンシア?)さんとおっしゃる11年ぶりの特大暴風雨が到来。

留守番中でニュースを見てなかったので
ほんま全然知らんかった

窓を割りそうな勢いの暴風に、パジャマ姿で必死に鎧戸を閉める私。
あの時は命がけだった~^^;



嵐のあとは、何事もなかったような濃い空が広がるのでした。


+ + +

Tempêtで高波にこれでもかっちゅーほど打たれる灯台さん

BGMがちょっと笑えるw


2010/03/02

モン・サン・ミシェル湾の風景

Bai du Mont St-Michel



嵐の海を見るのが大好きな私たち夫婦

嵐が来ると、どちらからともなく「海を見に行こうか」という気になる

先週の嵐の朝。窓の外を眺めながら「モン・サン・ミシェル湾~カンカール~サン・マロ」辺りかなーなんて言いながら、さくっとドライブ決定!

レンヌの家から湾までは、田舎の風景を満喫しつつゆったり車で1時間くらい

が、補給のため途中ガソリンスタンドに寄ったら、なんとガソリン供給関係のストが原因で順番待ちの長蛇の列。。。ここで1時間近くロス。。もうお国芸としか言いようがない^^;

そんな待ち時間も野次馬的に盛り上がり(笑)、やっとこ湾へ到着~♪



な ん と

そこには嵐がなかった。もしや寄り道とかしてるうちに去っちゃった?

しかも引き潮だったので、ぜんぜん波がない(涙)

まー、その潔い引きかたがこの湾の良さだよねーなんていいながら、パチリ。

引き潮で干潟状態の湾

遥か彼方のモン・サン・ミシェル
(何故かタージマハルを思い出す)

さらに、カンカール手前のsantier côtier(海沿い歩道)から

意外にも白い砂、明るい海。空模様はさておきここは沖縄?
対岸のモン・サン・ミシェルは雨模様

潮干狩り(?)にいそしむおじさん発見

カンカールの町

ブルターニュ北岸は、私のなかで山陰のイメージと重なる(瀬戸内海人的に(笑))。
相変わらず空の色には凄みがあって、それを映す海も激しく心を打つ。

近寄ってみると美しい白砂を見つけて驚く。
水もどこまでも澄んで、少しでも掻き回すのが惜しいような
そんな凛とした感じがする。

+ + +

おまけのGrouin岬 (ノルマンディーの先っちょとイギリス方向)



2010/02/28

ドーサ、ドーサ、ドーサ!


Dosa/Dosai : ದೋಸೆ

南インドに住んでいた私はドーサの大ファンである
これがあるから南インドに住んだと言っても過言ではない

米とウラド豆(ケツルアズキ)から作るドーサは、カリっと薄焼き~ふわふわの厚焼きまで、見た目もトッピングも色々。
2種類のチャトニーとサンバル(豆と野菜のスープ)が添えられて出てくる

やさしい味で飽きがこないし、何よりセットのチャトニーが好きで、週3~4日はお昼に食べに出てたなぁ。
行きつけの立ち食い食堂で1皿Rs.15~Rs.25だったか。
今思えばなんつー安ウマでありがたいランチだったのだろう!

というわけで

懐かしさのあまりドーサを作ってみた。
ウラド豆が手に入らなかったので、ムング豆を使った発酵なしのレシピの覚書です。

**Recipe**
ムング豆のドーサ(Pesarattu)

材料(3人分)
ムング豆  1.5カップ
米(できれば長米種)  2カップ
 ☆ 今回は半量を冷やご飯使用
*チリパウダー  小さじ1/2
*カレーリーフ  2枚
 ☆ 切らしてたのでローリエで代用(爆)
*アサフェティダ(あれば)  小さじ1/2
*塩  小さじ1

オイル  少々


作り方
1. 前の晩にムング豆と米を別々に洗い、ひたひたより大目の水に浸しておく
 (最低5時間は浸しておくこと)

2. ムング豆を水ごとミキサーにかけ、ペースト状にする

3. (2)のミキサーに*印の材料と米を水ごと加え、米の粒々がかすかに残る程度までミキサーを回す。ここでペーストがトロッとするぐらいに水を足す
 ☆ホットケーキのタネより大分サラサラした感じ

4. 熱したフライパンにオイルを薄くひいて(3)のタネをおたま半分強流し入れ、素早くクレープ上にのばして中火で焼く。小さじ1/2弱のオイルをまわしがける
 ☆お好みで玉ねぎみじん切りやクミンシードをちりばめても ♪

5. 端がパリパリに焼けてきたら裏返し、よく焼けたら、皿に移す



ココナッツとトマト&オニオンのチャトニー、
サンバルを添えて

いただきまっす ♪♪♪