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2010/07/27

ブルターニュのマミーの味 ル・ファー


アルプス旅行から帰ってから割とすぐ、相方の地元(フィニステール県)に行っていた。
今回は母方のおばあちゃん(マミー)の家にお世話になり、マミーが近くの半島に持っているキャンプサイトでキャラバンにも泊まってきた。

マミーが育った場所はフィニステールの西の端っこ、フランス北西部の突端にあり、近くに大きな軍港があるため、かつては重要な戦略地としてドイツ軍に占拠された悲しい歴史を持つ。
今でも海岸沿いのあちこちに砲台跡や塹壕跡が残っている。

美しいはずの少女時代を戦争で塗りつぶされ、早くに両親を亡くしながら幼い弟を育てつつ疎開を繰り返し生き抜いたマミーは、今でも背筋がしゃんと伸びていて目茶目茶強い。

マミーの家へ行くといつも出されるのが、ブルターニュ名物のガレット(そば粉のクレープ)と、ブルトンの家庭のおやつ ル・ファー。
今回もたらふく食べてきた♪
ついでにキャンピングでル・ファーを作ってくれたので、作り方もばっちり習得!
覚書としてここに書いておきます^^

**Recipe**
ル・ファー・ブルトン(Le Far Breton)
材料(深めの20cmココット皿1台分。約6人分)
* 薄力粉 120g
* 砂糖 120g
* バニラシュガー 1/2サシェット
* 卵 3個
*牛乳 500cc (沸騰しない程度に温めておく)
塩入りバター 大さじ3杯 ブルターニュのバターは塩分が強いので、普通のバターなら更に塩を1~2つまみいれると良いです
種抜きプルーン (15~20粒くらい。水でさっと洗っておく)

作り方
1. オーブンを200度に予熱しておく。
2.ボウルに*印のついた材料を上から順に入れながら木べらでよく混ぜ合わせておく。
3.オーブンが温まったらココット皿にバターを入れ、オーブンに入れてバターを溶かし皿の底部にのばしておく。
4.(2)の液をココット皿に流し込み、プルーンをぽちゃんと入れてオーブンで30分ほど焼いたら出来上がり♪

よく冷まして召し上がれ♪(写真はそのうち^^;)


・・・で、キャンピングにオーブンがあるのかというと、あるんですよそれが。。
普通に小奇麗な生活が送れる程度の設備を完備する、それがフランスのキャンピングスタイル!
キャンプにはトレーラーに家財道具を山ほど積んで出かける。

相方曰く、キャンプはフランスの伝統文化(?)だそうです。
なんのこっちゃ^^;

2010/05/30

キャベツのココナッツ炒め、の想い出。



 
Cabbage Thoran

22歳でインドに住み始めたころ、訳あってというかほぼ不可抗力で同じ年頃のインド人の女の子2人と同居していた。

ひとりは会社の同僚でオリッサ出身。ダイエットを言い続けるが決して成功したことがなく、一番弁が立つのをいいことにやりたい放題のジャイアンみたいな子だった。

もうひとりはケララのアレッピー出身。笑顔のかわいい天真爛漫な子で、いつもあの手この手で色白を目指していた。

まったく今思えば女子3人で楽しかったこともうれしかったことも沢山あったはずなのだが、その当時は自分の未熟さとカルチャーショックでニッチもサッチもいかなくなり、結局3ヶ月でそこを飛び出してしまった。
それ以来、インドに長く住むための秘訣はインド人と同居しないことだと悟ったのだった(そしてそれは正しい決断だったと思う)。

さて、このあいだ買ったキャベツを眺めていると、「あれ」が食べたくなった。
アレッピーの女の子の得意料理、キャベツのココナッツ炒め である。

彼女の故郷はココナッツがそこらじゅうに生えている。というより故郷そのものがココナッツ、いや生活がココナッツといっても過言ではない。兎に角なんでもかんでもココナッツなのである。

やさしい味のするキャベツのトーランが大好きで、いつも彼女に作ってもらってたな...

というわけで、あの味を思い出してつくってみた。

**Recipe**
キャベツのココナッツ炒め(Cabbage Thoran)
材料(4人分) 
オイル 大さじ2 (ココナッツオイルがあればより本格的)
マスタードシード 小さじ1/2
ウラド豆 小さじ1 ←今回ムング豆で代用
* グリーンチリ 2本分 (種をとって小口切り。なければお好みでチリパウダーを。)
* カレーリーフ 3~4枚 
* 玉ネギ 中1個 (みじん切り)

ニンニクみじん切り ひとかけ分
千切りキャベツ 1/2玉分
塩 適量
クミンパウダー 小さじ1
黒こしょう 小さじ½ 
おろしココナッツ 大さじ4(乾燥ココナツパウダー使用の場合は同量の水を含ませる)
ターメリック ひとつまみ

ライムまたはレモン汁 小さじ1 強


作り方
1. 鍋かフライパンにオイルを熱し、マスタードシードを投入して弾けさせる。

マスタードが飛んでくるので十分気をつけて!
パチパチが収まるまで鍋に蓋しとくといいです。


2. ウラド豆を加えてこんがり色づくまでローストし、*印の材料を入れて玉ネギが透明になるまで2~3分中火で炒める。

3. レモン汁以外の残りの材料を上から順に入れ、よく混ぜながら強火で炒める。 (塩は少なめに入れ、最後に調整する)

4. キャベツがある程度しんなりしたら再度塩加減をし、蓋をして弱火で5分加熱する。

5. レモン汁をまわしがけ、蓋をしてさらに2分加熱して出来上がり。

  30分ほどさましておくと味が良くなじみます(熱々よりも室温で食すのが◎)。

チャパティで食べたり、カレーの付け合わせやおつまみに。
あぁつまみ食いがとまらない♪

2010/05/27

そういえばサルナ


半月くらい前に掲載した エッグ・コトゥ・パロタ (←)にジャバジャバかけて食べるグレービーのことを後でご紹介しようと思っていたら、こってり忘れていた。

サルナちゃんというキャワイイ名前のグレービーだが、完全に名前負けな、ブラウン一色のかわいげのないスープである。
しかしシナモンのエキゾチックな香りただようサルナは、うちのコトゥ・パロタには必須の脇役さんなのだ。

前置きはこのくらいにして、早速いってみよー。


**Recipe**

ベジ・サルナ(Veg.Salna) ※ブレンダーが必要です
材料 (アバウトに4人分)

+ コリアンダーパウダー 大さじ4
+ クミンパウダー 小さじ1/2
+ コショウ(ホールタイプ) 小さじ1/2
+ シナモンスティック 1本
+ 玉ネギ(粗みじん切り) 中2個 + 赤唐辛子 乾燥タイプを 3本
+ ニンニク(つぶしたもの) 2かけ
+ しょうが(粗みじん切り) ひとかけ
+ イエローダル 小さじ2 (他の種類のダルで代用可→レンジ30秒
で軽くローストしておく)
+ トマト(さいの目切り) 中1個

おろしココナッツ 大さじ2 (乾燥ココナツパウダー使用の場合は同量の水を含ませる)

〈テンパリング材料〉
☆ オイル 大さじ2
☆ マスタードシード 小さじ1/4
☆ クミンシード 小さじ1/4
☆ カレーリーフ 2~3枚 (相変わらずローリエで代用 (´∀`*)テヘッ)

ターメリック 小さじ1/4 tsp
塩 適量
砂糖 小さじ1
長いな~^^;
更にお好みで、コリアンダーの葉(2
枝)、グリーンチリ一本(タネを出しておく)、カルダモン(1ポッド)、クローブ(2個)を、「+」 印の材料に加えてもよいです。うちはわざわざ買ってまで入れませんが。

作り方
1.  フライパンに多めの油(分量外)を熱して 「+」 印のついた材料を上から順に投入し、弱火~中火でローストする。

2. 玉ネギがやわらかくなったらココナッツを加えて軽く混ぜ合わせ、火を止めてよく冷ます。

3. (2)を50~100ccの水と一緒にブレンダーにかけ、更にサラサラ(トロトロより水っぽい感じ)になるくらいまで水を足して置いておく。

4. テンパリング。 小鍋(できるだけ深いもの)に分量のオイルを熱し、テンパリング用の材料(☆印のもの)を上から順に投入する。
弾けたマスタードの粒が飛ぶので十分に注意してくださいね。

5. (4)に(3)とターメリックを加え、塩、砂糖をしてひと煮立ちさせ、蓋をして弱火で15分煮る。



ねっ、茶色い汁でしょ❤
エッグ・ コトゥ・パロタと一緒に召し上がれ~ん♪♪♪ (スプーンでパロタに少しずつかけながら食べるかんじ)



2010/05/12

マニアック南インド料理~エッグ・コトゥ・パロタ


 Egg Kothu Parota

あなたの街にはアジア食品店があるかな?
もし立ち寄ったら、冷凍コーナーを覗いてみて。
万が一マレーシアとかシンガポール製のパロタ(若しくはRoti Paratha)を売ってたりするとナイス。


そのままフライパンで両面焼くだけでなんとも美味しいパロタに
ちょいと一手間加えたマニアック料理のお話。

どれくらいマニアックかというと、試しに「コトゥ・パロタ」でググってみる。
ほぼゼロヒット。
かろうじて『世界の食べ物』というサイトに「コトゥ・ロティ」が紹介されてるくらいで、知名度は相当低そう。
タミルナードゥ州(確かCoimbatore)出身の友人が教えてくれたのだが、なにしろタミル人の多いバンガロールに4年以上住んでたのに一度も見聞きしたことがない。

しかしあの(゚∀゚*)ウマーなパロタをビリビリにちぎって痛めつけ炒めるという、なんともヘンテコな調理法ではないか。
こりゃやってみないテはない!
というわけで。


**Recipe**
エッグ・コトゥ・パロタ(Egg Kothu Parota)

材料(2人分ちょい)
パロタ( 冷凍パロタの場合は焼いておく)  5枚

☆ 玉ネギ(粗みじん切り)  中1個
☆ グリーンチリ(種をとって千切り)  2本  辛いのが苦手な人はスルーで
☆ しょうが&ニンニクすりおろし  合わせて小さじ1
☆ カレーリーフ 数枚  ←うちはいつものごとくローリエで代用^^;

トマト(さいの目切り)  大1個
● レッドチリパウダー  小さじ1/4
● こしょう  小さじ1/4
● ターメリック  小さじ1/4
● 塩  適宜

スクランブルエッグ 卵2個分
コリアンダーの葉 適量 ←今回は彩りに赤ピーマンを使用


作り方
1. フライパンに少量のオイルをひき、☆印の材料をすべて入れて玉ネギがしんなりするまで炒める

2. トマトを加えて軽く火を通し、●印の材料を加えてよく混ぜる
3. スクランブルエッグを加え、手で一口大くらいにちぎったパロタを投入してざっくり混ぜる

なんともジャンクな見た目!

4. コリアンダーなどの彩りをぶっかけて出来上がり♪

サルナなどのシンプルなグレービーを添えて(ちょろちょろかけつつ)召し上がるとよろしい。
簡単でしょ?

ウチはダンナともどもハマってしまい、すでにランチに4回くらい作っている。
なんせ好物のパロタが入ってるのでねヽ(゚∀゚)ノ

2010/02/28

ドーサ、ドーサ、ドーサ!


Dosa/Dosai : ದೋಸೆ

南インドに住んでいた私はドーサの大ファンである
これがあるから南インドに住んだと言っても過言ではない

米とウラド豆(ケツルアズキ)から作るドーサは、カリっと薄焼き~ふわふわの厚焼きまで、見た目もトッピングも色々。
2種類のチャトニーとサンバル(豆と野菜のスープ)が添えられて出てくる

やさしい味で飽きがこないし、何よりセットのチャトニーが好きで、週3~4日はお昼に食べに出てたなぁ。
行きつけの立ち食い食堂で1皿Rs.15~Rs.25だったか。
今思えばなんつー安ウマでありがたいランチだったのだろう!

というわけで

懐かしさのあまりドーサを作ってみた。
ウラド豆が手に入らなかったので、ムング豆を使った発酵なしのレシピの覚書です。

**Recipe**
ムング豆のドーサ(Pesarattu)

材料(3人分)
ムング豆  1.5カップ
米(できれば長米種)  2カップ
 ☆ 今回は半量を冷やご飯使用
*チリパウダー  小さじ1/2
*カレーリーフ  2枚
 ☆ 切らしてたのでローリエで代用(爆)
*アサフェティダ(あれば)  小さじ1/2
*塩  小さじ1

オイル  少々


作り方
1. 前の晩にムング豆と米を別々に洗い、ひたひたより大目の水に浸しておく
 (最低5時間は浸しておくこと)

2. ムング豆を水ごとミキサーにかけ、ペースト状にする

3. (2)のミキサーに*印の材料と米を水ごと加え、米の粒々がかすかに残る程度までミキサーを回す。ここでペーストがトロッとするぐらいに水を足す
 ☆ホットケーキのタネより大分サラサラした感じ

4. 熱したフライパンにオイルを薄くひいて(3)のタネをおたま半分強流し入れ、素早くクレープ上にのばして中火で焼く。小さじ1/2弱のオイルをまわしがける
 ☆お好みで玉ねぎみじん切りやクミンシードをちりばめても ♪

5. 端がパリパリに焼けてきたら裏返し、よく焼けたら、皿に移す



ココナッツとトマト&オニオンのチャトニー、
サンバルを添えて

いただきまっす ♪♪♪

2010/02/18

サモサ

सामोसा

サ~モサ~
サモセ~(複数形。笑)

インドを旅行していると、駅のホームや列車内を
熱々のサモサがぎっしり並ぶ大きなお盆を片手に(もしくは頭上に)載せた
サモサ売りが歩き回っている

時々恋しくなって作ってしまうのだが、時間はかかれど
シンプルなサモサはそう難しいものでもない

皮は小麦粉と水(と少量の塩、オイル)をこねるだけ
具は茹でてざっくり潰したジャガイモにマサラ(定番の5種)と
塩、炒め玉ねぎを混ぜるだけ。
ヘルシーにいきたいときは
揚げる代わりにオイルを塗ってオーブンでカリっと焼く

さて
今まで自己流で具を包んでいたけれど
インド人はどうやってるんだろうと思って探してみた

~サモサの正しい(?)包み方~
3分10秒からご覧ください


はは~~~ん
こうやってあの立派な羽根ができるのか、と関心

ちなみにこのビデオ、サンジャイというシェフの
クッキングサイト VahRehVah のものなのだけど
もーサンジャイさんのテンションが毎回おもしろすぎて最高

ヤバいよ、彼。

最近はサンジャイさん見たさに YouTube で Vahchef を検索する私

赤インゲン豆のシチューごはんがけ (ラジマ・チャーワル)

राजमा चावल
ラジマは赤インゲン豆のこと
チャーワルはご飯のこと

つまり、ラジマのシチューはご飯と合わせるのが定番ってこと

クミンとトマト味をたっぷり利かせていただく
ヘルシーで大好きなごはん


**Recipe**
赤インゲン豆のシチュー (ラジマ)
材料(2~3人分)
*クミン(ホール)  小さじ2  
*クミンパウダー  小さじ1
*コリアンダーパウダー  小さじ1
*チリパウダー  小さじ1~2
*ターメリック  小さじ1/2

しょうが(みじん切り)  ひとかけ
玉ねぎ(大きめのみじん切り) 中1個
トマト(フレッシュまたは缶詰) トマト2~3個分
赤インゲン豆(キドニービンズ)水煮缶  1缶

  
作り方
1. フライパンに 大さじ2杯の油を熱し、しょうがと玉ねぎを入れて塩を2振りほど加え、玉ねぎが色づくまで中火で炒める

2. *の材料(スパイス)を加えてなじませ、トマト角切りを加えて(缶詰なら缶汁ごと)トマトを軽くつぶすようにしながら5分炒める 
 ☆ここまでで基本のペーストが完成

3. 水切りした赤インゲン豆水煮を投入し、水3カップと塩小さじ2を加えて蓋をし、10~15分煮て塩胡椒して完成
 ☆味を良く染み込ませるコツは、一旦火を止めて30分以上置き、食べる直前に再加熱で⊂(゚∀゚*)ウマー

固め(パサパサめ)に炊いたご飯にかけて、よく混ぜて食べるのが◎
お好みでレモンをさっと搾るのもよし

この料理を食べるときの私のイチオシのご飯は
クミンシード(小2)と塩(小1)を入れて炊き
炊き上がりにバター大1を混ぜ込んだジーラ・ライス

う~んたまらん