2010/05/30

キャベツのココナッツ炒め、の想い出。



 
Cabbage Thoran

22歳でインドに住み始めたころ、訳あってというかほぼ不可抗力で同じ年頃のインド人の女の子2人と同居していた。

ひとりは会社の同僚でオリッサ出身。ダイエットを言い続けるが決して成功したことがなく、一番弁が立つのをいいことにやりたい放題のジャイアンみたいな子だった。

もうひとりはケララのアレッピー出身。笑顔のかわいい天真爛漫な子で、いつもあの手この手で色白を目指していた。

まったく今思えば女子3人で楽しかったこともうれしかったことも沢山あったはずなのだが、その当時は自分の未熟さとカルチャーショックでニッチもサッチもいかなくなり、結局3ヶ月でそこを飛び出してしまった。
それ以来、インドに長く住むための秘訣はインド人と同居しないことだと悟ったのだった(そしてそれは正しい決断だったと思う)。

さて、このあいだ買ったキャベツを眺めていると、「あれ」が食べたくなった。
アレッピーの女の子の得意料理、キャベツのココナッツ炒め である。

彼女の故郷はココナッツがそこらじゅうに生えている。というより故郷そのものがココナッツ、いや生活がココナッツといっても過言ではない。兎に角なんでもかんでもココナッツなのである。

やさしい味のするキャベツのトーランが大好きで、いつも彼女に作ってもらってたな...

というわけで、あの味を思い出してつくってみた。

**Recipe**
キャベツのココナッツ炒め(Cabbage Thoran)
材料(4人分) 
オイル 大さじ2 (ココナッツオイルがあればより本格的)
マスタードシード 小さじ1/2
ウラド豆 小さじ1 ←今回ムング豆で代用
* グリーンチリ 2本分 (種をとって小口切り。なければお好みでチリパウダーを。)
* カレーリーフ 3~4枚 
* 玉ネギ 中1個 (みじん切り)

ニンニクみじん切り ひとかけ分
千切りキャベツ 1/2玉分
塩 適量
クミンパウダー 小さじ1
黒こしょう 小さじ½ 
おろしココナッツ 大さじ4(乾燥ココナツパウダー使用の場合は同量の水を含ませる)
ターメリック ひとつまみ

ライムまたはレモン汁 小さじ1 強


作り方
1. 鍋かフライパンにオイルを熱し、マスタードシードを投入して弾けさせる。

マスタードが飛んでくるので十分気をつけて!
パチパチが収まるまで鍋に蓋しとくといいです。


2. ウラド豆を加えてこんがり色づくまでローストし、*印の材料を入れて玉ネギが透明になるまで2~3分中火で炒める。

3. レモン汁以外の残りの材料を上から順に入れ、よく混ぜながら強火で炒める。 (塩は少なめに入れ、最後に調整する)

4. キャベツがある程度しんなりしたら再度塩加減をし、蓋をして弱火で5分加熱する。

5. レモン汁をまわしがけ、蓋をしてさらに2分加熱して出来上がり。

  30分ほどさましておくと味が良くなじみます(熱々よりも室温で食すのが◎)。

チャパティで食べたり、カレーの付け合わせやおつまみに。
あぁつまみ食いがとまらない♪

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