2010/03/05

林檎ミステリー


ミステリーゾーンの存在を信じた日。

昨日スーパーで買い物をしていたら
40代半ばくらいの女性が近寄ってきて
「あなた、林檎を最初に買ったのですか?」と藪から棒に聞いてきた。



り ん ご ?(3秒経過。目が点の私^^;)


「林檎を~」を繰り返しながらおばさんは
8割がた買い物が詰まった私のカゴを突然掘り返しだした。


ええええ、ちょっと落ち着いてくださいよ。

すみません、今日は林檎がお買い得だったので調子に乗って
一番最初にカゴに入れましたが順番が悪かったですかghjk???

頭の中で自分の非を探して静かにパニクる日本人な私 笑

そうだ、このおばさんはヤバい人かもしれない、と思い
ひとまず「どうしたんですか」と聞いても
おばさんは林檎、林檎を連呼して取り乱すばかり。

やっとあきらめて立ち去りかけた彼女のひと言。
「私のカゴがちょっと目を離した隙になくなったのよ~。私も最初に林檎を買ったんだけどね。」


ああ、そうでしたか。
どんな秘密の暗号かと思いましたよ。。 林檎。

説明もしないでいきなり他人の買い物カゴ掘り返しますか?
とも思ったけど、おばさんが相当パニクっているのでとりあえず同情。


数分後、自分のカゴを転がしてきたおばさんは「カゴ見つかりました~。すみませんね。」とニッコリ。

私「よかったですね」とニッコリ。


そして帰り道、リュックサックを手に持って前に差し出すポジションのまま歩く長髪のジーザス系兄さん(急ぎ足)を見かけた。 リュックサックが臭かったとか?


夕飯のときに相方にこの話をしたら大爆笑。
フランス人には色んな行動パターンがあるけど、そのおばさんは特に不思議だねと言っていた。


春ですし。

2010/03/04

メニアマニア (1)


Menhir du Champ-Dolent

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Menhir  (カタカナでは“メニール”または“メンヒル”と表記するが、実際の発音は“メニア”に近い)
先史時代の直立巨石 (英)Megalith
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何を隠そう私はメニアが大好き。
どこそこにメニアがあると聞けば見に行かずにはいられない。メニア本も持っている。

ブルターニュ地方にはあちこちにメニアが点在する。
大抵は田舎、たとえば誰かんちの麦畑のど真ん中とかにドーンと立っていたりする。

いつ誰がどんな目的で立てたのか、あまり詳しいことはわかっていない。
というか、そんな不思議なものがその辺にあるというのに、みんな割とそっけないのだ。

立てられた時期の推測も「少なくとも3千年以上前」という記述から、「6~7千年前でしょう」というものまでホントまちまち。
きっとこういう研究ってお金でないんだろな。。。

でも、最大のもので高さ20m、重さ330トンの巨石がそんな大昔に(どんな技術をもってしてやら)おっ立てられたなんて、尋常じゃないロマンを感じるじゃーないですか。
あぁ考えるだけで鼻血がでそうになってしまう。


先週行ったメニア(写真)は、ブルターニュ地方で最大級の9.5m。
後付けされた伝説では、このメニアは毎世紀1インチずつ地面に沈んでいき、完全に地上から消えたときが世界の終わりと言われている。
てことは、世界の終わりはまだまだ先だな(笑)


2010/03/03

嵐の後


このごろ季節は確実に春めいていて
それはそれでいい感じなのだけど
最近やたら暴風雨(tempête)が多い。

先日の日曜未明などは
Xynthia(シンシア?)さんとおっしゃる11年ぶりの特大暴風雨が到来。

留守番中でニュースを見てなかったので
ほんま全然知らんかった

窓を割りそうな勢いの暴風に、パジャマ姿で必死に鎧戸を閉める私。
あの時は命がけだった~^^;



嵐のあとは、何事もなかったような濃い空が広がるのでした。


+ + +

Tempêtで高波にこれでもかっちゅーほど打たれる灯台さん

BGMがちょっと笑えるw


2010/03/02

モン・サン・ミシェル湾の風景

Bai du Mont St-Michel



嵐の海を見るのが大好きな私たち夫婦

嵐が来ると、どちらからともなく「海を見に行こうか」という気になる

先週の嵐の朝。窓の外を眺めながら「モン・サン・ミシェル湾~カンカール~サン・マロ」辺りかなーなんて言いながら、さくっとドライブ決定!

レンヌの家から湾までは、田舎の風景を満喫しつつゆったり車で1時間くらい

が、補給のため途中ガソリンスタンドに寄ったら、なんとガソリン供給関係のストが原因で順番待ちの長蛇の列。。。ここで1時間近くロス。。もうお国芸としか言いようがない^^;

そんな待ち時間も野次馬的に盛り上がり(笑)、やっとこ湾へ到着~♪



な ん と

そこには嵐がなかった。もしや寄り道とかしてるうちに去っちゃった?

しかも引き潮だったので、ぜんぜん波がない(涙)

まー、その潔い引きかたがこの湾の良さだよねーなんていいながら、パチリ。

引き潮で干潟状態の湾

遥か彼方のモン・サン・ミシェル
(何故かタージマハルを思い出す)

さらに、カンカール手前のsantier côtier(海沿い歩道)から

意外にも白い砂、明るい海。空模様はさておきここは沖縄?
対岸のモン・サン・ミシェルは雨模様

潮干狩り(?)にいそしむおじさん発見

カンカールの町

ブルターニュ北岸は、私のなかで山陰のイメージと重なる(瀬戸内海人的に(笑))。
相変わらず空の色には凄みがあって、それを映す海も激しく心を打つ。

近寄ってみると美しい白砂を見つけて驚く。
水もどこまでも澄んで、少しでも掻き回すのが惜しいような
そんな凛とした感じがする。

+ + +

おまけのGrouin岬 (ノルマンディーの先っちょとイギリス方向)