2010/07/28

Go green with Covoiturage (あいのり)

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【Covoiturage】 コ・ヴォワチュラージュ
Co(共同)-voitur(車)-age : 相乗り
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こないだのアルプス旅行は車で行ったんだけども、
初めてCovoiturageサイトというのを利用してみた。

なかなか合理的で面白いシステムなので、ここで紹介したい。

今回利用したサイト: http://www.covoiturage.fr/


会員登録(無料)すると、相乗りオファーに申し込んだり、同乗者を募集したりできる。

相乗りを探したい場合、仕組みは単純で、乗りたい区間や日付を入力して検索すると、一致するオファーや希望に近いオファーが一覧表示される。


自分の興味あるオファーをクリックすると、オファーの詳細(出発日時、残り席数、ルート、料金、ペットの可否、オファー主のプロフィールなど)が閲覧できる。


で、自分の希望と一致すれば、オファー主にメールや電話で連絡をとって、当日に指定場所で待ち合わせるだけ。



このシステムのいいところは、

①公共の交通機関より安い。特に急に決まった移動(帰省とか)などで、前もってTGVの安いチケットがとれなかったときには助かる。

②免許がない人でも、交通の不便な地方都市間などの移動がスムーズにできる。また、自分で運転しなくていいので楽。

③オファー主は自分の移動費用(ガソリン代や高速代)がカバーできて経済的。

④オファー主、同乗者ともに、複数人の移動の足をひとつにまとめられることからエコに貢献。

てなところだろうか。
まさにオファー主にとっても同乗者にとってもWin-Winなシステムというわけ。



相方はこれまでレンヌ-パリ間の移動に2~3回利用した(乗せてもらった)ことがあるのだけど、今回初めてオファーをするにあたってわかったことがある。

①オファーの作成時に、途中で人をピックアップできる町をいくつか指定できる(任意)。つまり自分の出発地⇒目的地の間の地点に、同乗者を拾ったり落っことしたりできるポイントを作っておくことで、乗りたい人、乗せたい人にとってより相乗りのチャンスが増える。

②オファーする区間のルート(高速を使うか、どの町を通過するかなど)と高速料金(Mappyなどで割り出せる)をオファー作成時に定義する。すると、ルートから計算された燃料代と高速料金を元に、相乗り料金が自動的に割り出される。

③ガソリン代はほぼ高速料金と同額なので、相乗りを一人乗せたら高速代をカバー、二人乗せたらガソリン代と高速代の両方がカバーできる計算になる。



知らない人の車に乗るなんて!と不安もよぎるが、会員のプロフィールでこれまでの相乗り同乗者からの評価やコメントが閲覧できるのがミソ。
また、オファー主の性別も確認できるようになっている。

フランスではここ数年こういった相乗りサイトがどんどんポピュラーになってきて、今では立派な交通手段として確立されつつある。

今回私たちはレンヌ⇒パリで一人と、リヨン⇒レンヌ(途中の町のピックアップ含む)で二人乗せたのだけれど、皆気持ちのよい人たちだった(おしゃべりな人も、無口な人も)。

ひとり、レンヌ出発ですっぽかした人(たぶん冷やかし目的)がいたけど、まあ相乗りはあくまでプラスアルファというスタンスだから、別に痛くも痒くもない。



日本にも のってこ! という相乗りサイトがあるようだけど、試しに自分の地元岡山出発のオファーを検索してみたら、あまりの少なさにビックリした。

相乗り料金の定義も全然システマティックじゃないし(オファー主の采配次第とか?)、途中地点での乗降についても検索しにくい。
あと、婚活目的の人がいそうなにおいがした。。(笑)

せっかくいい枠があるんだから、これからもっとシステムを充実させて、オファーしやすい、相乗りを見つけやすいサイトに成長してほしいものだ。

2010/07/27

ブルターニュのマミーの味 ル・ファー


アルプス旅行から帰ってから割とすぐ、相方の地元(フィニステール県)に行っていた。
今回は母方のおばあちゃん(マミー)の家にお世話になり、マミーが近くの半島に持っているキャンプサイトでキャラバンにも泊まってきた。

マミーが育った場所はフィニステールの西の端っこ、フランス北西部の突端にあり、近くに大きな軍港があるため、かつては重要な戦略地としてドイツ軍に占拠された悲しい歴史を持つ。
今でも海岸沿いのあちこちに砲台跡や塹壕跡が残っている。

美しいはずの少女時代を戦争で塗りつぶされ、早くに両親を亡くしながら幼い弟を育てつつ疎開を繰り返し生き抜いたマミーは、今でも背筋がしゃんと伸びていて目茶目茶強い。

マミーの家へ行くといつも出されるのが、ブルターニュ名物のガレット(そば粉のクレープ)と、ブルトンの家庭のおやつ ル・ファー。
今回もたらふく食べてきた♪
ついでにキャンピングでル・ファーを作ってくれたので、作り方もばっちり習得!
覚書としてここに書いておきます^^

**Recipe**
ル・ファー・ブルトン(Le Far Breton)
材料(深めの20cmココット皿1台分。約6人分)
* 薄力粉 120g
* 砂糖 120g
* バニラシュガー 1/2サシェット
* 卵 3個
*牛乳 500cc (沸騰しない程度に温めておく)
塩入りバター 大さじ3杯 ブルターニュのバターは塩分が強いので、普通のバターなら更に塩を1~2つまみいれると良いです
種抜きプルーン (15~20粒くらい。水でさっと洗っておく)

作り方
1. オーブンを200度に予熱しておく。
2.ボウルに*印のついた材料を上から順に入れながら木べらでよく混ぜ合わせておく。
3.オーブンが温まったらココット皿にバターを入れ、オーブンに入れてバターを溶かし皿の底部にのばしておく。
4.(2)の液をココット皿に流し込み、プルーンをぽちゃんと入れてオーブンで30分ほど焼いたら出来上がり♪

よく冷まして召し上がれ♪(写真はそのうち^^;)


・・・で、キャンピングにオーブンがあるのかというと、あるんですよそれが。。
普通に小奇麗な生活が送れる程度の設備を完備する、それがフランスのキャンピングスタイル!
キャンプにはトレーラーに家財道具を山ほど積んで出かける。

相方曰く、キャンプはフランスの伝統文化(?)だそうです。
なんのこっちゃ^^;

フレンチアルプスに行ってました。












気がつけば7月も終わりに差しかかり。
私のフランス生活にもカウントダウンが聞こえてきた(遅いかな^^;)。

今月は2週間弱フランス東部(主にアルプス)を旅行してきた。
もともとは相方が「日本へ引っ越す前にリヨンのおばあちゃんに会ってきたい」というので催されたこの旅行。
二人ともリヨンとその周辺にいくのね、くらいの超ぼんやりとしたアイデアしかなく、まったく計画の「け」の字もなし。

で、どちらもイニシアチブをとらないまま「ホントに行くのかな~」とアヤシイ雰囲気になってきたところで、私が急に「アルプス行きたい!」と言い出し、あれよあれよと言う間に行程がまとまってしまった。そして2日後には出発!(いつも以上に急展開!)

しかし無計画だった割には

フランシュ=コンテ地方では好物のコンテチーズのことを学習し、鍾乳洞や湖や美しい村を巡ってドライブし

アルプスではシャモニでモンブランを見に行き、毎日雄大な自然の中でトレッキングをし

ちゃっかりキャンピングもし(笑)

リヨンではおばあちゃんと楽しい時間を過ごし

なんだかんだで充実した旅行だった♪

この国を去る前にアルプスを見ておいて本当に良かったなぁ。
そして、山の人は本当に親切で、なんだかフランスのことをちょっと見直したのであった(最初の印象が悪すぎたので^^;)。

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旅の写真をFacebookにアップしてるので、興味のある方は見てみてください ♪ ↓↓
(Facebookへのログインは不要です)

1日目~3日目: フランシュ=コンテ地方
http://www.facebook.com/album.php?aid=461465&id=648145577&l=a14d7b3e38

4日目~6日目: シャモニ=モンブラン周辺(アルプス)
http://www.facebook.com/album.php?aid=461540&id=648145577&l=5aab8fd46e

7日目~: ヴァノワーズ国立公園(南アルプス)
http://www.facebook.com/album.php?aid=461644&id=648145577&l=1e6e9fa4a4