2010/02/24
洞窟でシイタケビール
ロワール河沿いをドライブしていると、道沿いの崖の壁面に洞窟がちょこちょこ見られる。
その昔、バイキングの侵略に抵抗した住民が洞窟を穿って中で生活したり教会を作ったりしたんだそうな。
今ではワインセラーとなっているある洞窟を見学させてもらったとき
内部の部屋分けや階段の様子にかつての生活の跡がみられた。
秋口だったと思うが外気より寒く、それでも冬の間は外より暖かく過ごせる
のだとか。
岩質は貴族の屋敷や市庁舎などに重宝されるクリーム色の石灰岩(ライムストーン)で、柔らかく掘りやすそう。
ワインの熟成を助けるという白い菌があちこちに繁殖していた。
現在、洞窟たちのいくつかはワインセラーやホテル、洞窟レストラン、キノコファームとして活躍している。
ナイトクラブまであるらしいが、探せばもっとネタ的なものが見つかるかも、と夢は果てしなく広がる。
+ + +
ロワール地方といえばシュノンソーやアンボワーズなどの
壮麗な古城が有名だが、
カレパンはシャトー巡りよりむしろキノコの洞窟栽培に興味津々である。
カッコイイ古城がそびえたつ町ソーミュール(Saumur)郊外で
通りすがりに洞窟キノコ博物館(Musée du Champignon)を発見(*゚Д゚) ムホムホ!
もちろん喜び勇んで入場れっつごー。
数千種類のキノコの標本とデータがあり(ヨーロッパ最大級)、なかなかマニアックである。(きのこに夢中で洞窟内の写真を撮り忘れた...)
食べれるキノコ、食べたら笑いが止まらなくなるキノコ、生食不可のキノコなど、情報も結構実用的。
ここで知ったのだけど、キノコ類って意外にもビタミンB群が豊富である。
今まで単なる低カロリーなカサ増し的存在くらいにしか思ってなかったよ。
私のなかでキノコの地位が大幅に向上 (≧∇≦)b!!
このミュージアム、実は半分ファームになっていて
地下の広大な栽培室で年間12トンのキノコ(主にマッシュルーム類)が栽培されている。
なんとフランス国内総生産量の6割が、この地域で収穫されているのだ。
朝から夕方まで真っ暗な洞窟でキノコと向かい合って働く人たちの
精神状態や色白っぷりに、しばし想像をふくらませるカレパン一行。
さて、見学を終えて洞窟の前の小さなカフェで休憩。
ここでSHIIMAKE(シイマケ)ビールなるものを発見!!
とりあえず注文してみる。
500ccのビールをを3人でお味見。
干しシイタケの戻し汁を思わせるダシがきいたなんとも不思議な濃い味わい。
そしてキュート(?)なオリジナルグラス。。。
一本飲み終わる頃にはもうみんな、ワライダケにラリったみたいにハイになっていた。
もしやシイタケ以外のキノコも入っていた??
シイマケビールは残念ながらフランス産ではなく、この博物館が提携しているベルギーの研究所が開発したものらしい。
フランスで流通しているのはみたことがない。
最近ベルギーになんとなく行きたい気がするのだが、そろそろ行っとくべきかもしれない。
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